ひろ★読書レビュアー

ビジネス本中心に読んだ本のアウトプットをして行きます

ルビンの壺が割れた〜シックスセンスのラストが好きならオススメです

読書レビュー【ルビンの壺が割れた】

 

宿野かほるさんが2017年に発表した作品

当時は口コミで結構話題になった様で、全く興味が無かった私もその名は

耳にしたことがある 

 

 

昔交際していた男女が数十年の時を経て、facebookを通じて再開、

ぎこちないやりとりが、徐々に変容し始め・・・衝撃のラストを迎える

と言うのが大まかなあらすじ

 

主人公?の障害者施設で勤務する、50歳超えのおっさんが

facebookでたまたま見つけた、元恋人のアカウント

 

懐かしくも苦い思い出を思い出すように、メッセージでやりとりするという

DMのやりとり内容をストーリーにする手法が使われてます

※後書きで担当編集者は「この本は分類不能だ」とした様です

 

この本はたまたま寄った本屋の売れ筋コーナー(どの本屋にも必ず目立つ所にある)

でフェースを広げてたので、目に入ってきました

 

最初は特に興味も無かったのですが、表紙、裏表紙にやたらと読んで驚く的なことを

書いてあったので、5分間悩んだ末購入しました。

 

最初は、「値段安いし、ページ数も少ないか気晴らしになればいいや」

くらいに考えて他のですが

 

いざ、読んでみると・・・

猛毒を喰らった気持ちになりました

 

本全体としては、結構淡々とストーリーが進んでいきます。

作者の宿野さんが、あまり難しい文章表現をしないので、内容が頭に入ってきやすく

情景描写も理解しやすいです(書簡交換型ストーリーの影響?)

 

本の帯(よくセールストークかいてるやつ)にやたら「ラストがどんでん返し!」

と盛り上げてたので、読みながら伏線はどこじゃーと考えながら読んでました

 

多分、中盤に差し掛かるまでに自分的などんでん返しが3パターン位

考えておいたのですが・・・・

 

後半〜ラストに差し掛かるにつれて、話しがだんだん不穏な方向に向かっていき

そして衝撃のラストを迎える

 

「そうきたかよー!全然想像できなかったわ(涙)」

 

完全に私の想像の斜め上で終わってしまった。

最後の1ページは正直言って呆然と眺めてしまった・・・

この1ページが猛毒のレベルをさらに引き上げてるぜ

 

あんまりショックだったので寝る前に読み終わって、寝て起きたらもう一回

ラストシーンだけ読み返してしまった(笑)

 

改めて、Amazonで読者レビューを調べてみると

見事に評価が分かれている

 

①肯定派の意見

・放心状態になった、言葉がでない

・あまり本を読まない私でも面白い

と言った、ほぼ私と同じ感想をもった人が多い

 

②否定派

 ・中身がない、期待はずれ、金返せ

 ・炎上商法に乗せられた

  といった、取り付く島もない評価が目立つ

おそらく、前評判があまりにも凄かったので読む前から期待値が高過ぎたのだろう

 

レビューの分布をみると★5〜★1までの分布が割とばらついてるので

人によって評価が割れやすい作品なのだろうと思う

 

 

なので、私がこの本を接客販売するのであれば、こう説明するだろう

「ブルース ウィルス主演のシックスセンス」のラストが

大好きならこの本は絶対にハマります

 

 

評価の分かれる本ですが、私的には面白く人にオススメできる本だと

思ってます。興味ある方はAmazon購入サイトリンクを上部に貼り付けて起きます

お試しあれ